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英単語: 忘れない覚えかた

(2018-09-22)
英語を学ぶ多くの人にとって、
悩みの種は単語です。
とにかく数が多いし、
いくら覚えても時間が経つと忘れます。
そこで今回は、
何千もの単語を長期的に覚えていられる方法について書いてみます。

と言っても、
カードやノートやアプリを使ったり、
ワークブックをやったりという方法を提案するわけではありません。
あくまで洋書の多読を基本とする方法です。





おおむね頻度順

多読の経験が豊富な人なら既に気づいていることですが、
英語で本や雑誌などを読んでいて、
頻繁に出会う単語は、
英語を読んでいる限り、
忘れません。
英語を全く読まない時期が長く続けば忘れますが、
むかし英語で読んだ本などを読み直せば、
すぐに思い出します。
単語を覚えるなら、
使用頻度の高い単語から始め、
自分にとって易しく感じられる文章を読み続けながら、
少しずつ頻度の低い単語に注目していく方法が、
忘れる心配の少ない方法です。

易しい本の中で頻繁に使われる単語は、
難しい英語の本を読んでも頻繁に出て来ます。
どんなに水準を上げても、
そういう単語からは逃れられないです。
決定的な箇所で易しい単語が使われていて、
それが正確に分かると、
英文を読むことが一層楽しくなります。

受信用と発信用

英語を聞いたり読んだりするために知っておく必要がある単語と、
話したり書いたりするために使いこなせる単語は、
分けて考えた方が対処し易いです。

受信専用の単語は、
多く知っているにこしたことはありませんが、
文章の中で意味の見当がつけば大丈夫です。
使いこなせる必要も無いです。

発信用の単語は受信にも使いますが、
語形変化などにも対応できる必要があります。
ただし、
急いで数を増やす必要は無いです。
多読や多聴で何度も出会ったことのある馴染みの単語から、
まずは1千語を使いこなせれば、
実用的なメールのやり取りなどにも困らないと思います。

1千語のうち50語から100語ぐらいは、
自分の仕事や趣味の分野で頻繁に使われる専門用語が入ることもあるでしょう。

逆に、
多読や多聴で滅多に出会わない単語を発信用に使うと、
使い方を間違える確率が高くなります。

英語を使う目的が、
本や雑誌を読むことであるばあいと、
会話や作文だけのばあいでも、
必要な単語の数は大きく違います。

画像から始めよう

絵本や画像検索などで視覚的に理解できる単語は、
記憶にも残り易いです。
多読などで何度も出あっているけれど、
文脈から意味を推測できずに気になっている単語には、
画像検索をお薦めします。
その際、
日本語訳には拘らない方が正確に理解できることもあります。
たとえば "foot" と "feet" で、
英語のイメージは違います。

辞書を引くなら発音を

読書を頻繁に中断して英和辞典を引くよりも、
とばし読みやすべり読みでも概要が分かる易しい英語の本を読む方が、
結果的に楽しく大量に読め、
頻度の高い単語から定着して行くので、
英和辞典を引かない多読を私は薦めているのですが、
それとは別に辞書で細かいことを確認する必要があったり、
細かいことを知りたいばあいもあるでしょう。

それで辞書を引くなら、
発音も確かめておいた方が単語を記憶に残しやすいと思います。
最近なら音の出る電子辞書もあるので、
そういう機能は活用したら良いです。
私は発音だけを確かめるために辞書を引くことも多いです。

単語より用例を

カードなどで一つの単語だけを示されて意味や発音の分からない単語でも、
会話や文章の流れに沿って予測しながら意味の見当が付けば、
受信用の単語として実用の範囲に入ります。
そのため、
多くの用例に接するのが理解と記憶への近道です。

話したり書いたりするための単語は使いかたが問題になりますから、
やはり多くの用例に接することが非常に効果的です。
正しく使うための練習が必要なばあいもありますが、
その前に具体的な用例を充分に読んだり聴いたりしたか、
考えてみましょう。

私が高校から人生をやり直すことになり、
単語帳や単語テストを強制されたら、
とりあえず例文だけを読みます。

ただし、
断片的な用例や例文だけでなく、
長くまとまった内容の文章や映像作品にも接した方が、
記憶に残ります。

単語を英語で説明する

これはやや高度ですが、
やはり受信から始めればいいです。
ロングマン現代英英辞典 (LDOCE) や、
コウビルド英英辞典 (COBUILD) などで、
まず知っている単語を引き、
説明を読んでみるところから始めたらどうでしょう。
その際、
中学校で習った訳語や英和辞典の訳語と一致しないこともありますが、
英英から読み取った意味の方が正確だと思います。
多読の経験が豊富な人なら、
英英の説明に符合する用例を思い出すこともあるでしょう。

ロングマン現代英英辞典は、
一部オンラインでも公開されています(www.ldoceonline.com)

コウビルドも、
一部はオンラインで利用できます。
http://www.collinsdictionary.com/dictionary/english-cobuild-learners

日本語訳は忘れていい

日本の日刊新聞を読むのに苦労しない水準の日本語を身につけている人なら、
わざわざ暗記した訳語を使うより、
誰でも知っていそうな日本語を使って訳した方が、
自然で分かり易い日本語になります。

実用的な技能として和訳が上手にできれば便利ですが、
たとえ同時通訳をするときでも、
自分が良く知らない日本語を使えば失敗する確率が高いし、
仮にうまく使えても、
限られた人にしか理解してもらえません。

大事なこと

繰り返しになりますが、
強調しておきましょう。
英語を使う目的が、
会話と作文だけという人と、
本や雑誌等を読める様になりたいという人では、
必要な単語の数は大きく違うし、
必要な知識の精度も大きく違います。

英語で本や雑誌を読まない人が、
泊まり込みの特訓等で何千語覚えても、
会話だけで読むことをしなければ、
忘れてしまうのは当然です。

自分がどういう技能を身につけたいのか、
どういう技能を身につける必要があるのか、
自分で考え、
進む方向を決めましょう。

結論

飛ばし読みで楽しく読める英語の本や雑誌が手元にあり、
10分以上のまとまった時間があるなら、
そして極端に眠くなければ、
多読の方法で読み、
その中で既に知っている沢山の単語に出会い、
どこかで見たことはあるけれど意味を推測できない単語に、
ときどき出会う様にしてください。

LDOCE や COBUILD のアプリをスマートフォンに入れておき、
すきま時間に気になる単語の定義や例文を読んで見てください。

エピローグ

発信用の語彙は、
多読や多聴を通して既に何度も出会い、
慣れ親しんでいることが必須ですが、
どのように選んでどのように使いこなすか、
ある程度の指針を私の方から示しておいた方が良いと思っています。
この点については、
近い将来、
あらためて記事を書きたいです。


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tag : 多読 英語 語彙



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プロフィール

Ryotasan

Author:Ryotasan
今は英語関係の仕事をしていますが、高校時代、英語の成績はクラスで最低でした。英語の多読は1978年からしています。海外経験は短期間の旅行を何度かしただけです。留学したことは無いです。ずっと日本で英語をやってきました。最近、フランス語の多読もしています。

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